2017年8月2日水曜日

2017上半期BEST CHOICE

2017年も半分終わりました!
更にフジロックも終わってしまい・・・
夏終わる!一年終わる!
つらい!夏だ~いすき~とか余裕で言える!(サマージャム)

今年も上半期にリリースされた多くの楽曲の中から独断と偏見で何曲、何枚か選びました。
暇つぶしにでもご覧ください。
かなりフラットに選んでると思います。


まずはくだらなすぎて聴くだけでハッピーになれると思った曲から。

KATOKU / レキシ


問答無用の名曲です。
曲自体から溢れ出る70年代洋楽感+MVも70年代オマージュって感じで
更に歌い出しの「世襲制~♪」って、絶対コレを言いたいだけじゃねーかってやつ。

意外とギターリフが素敵だし、フェスでのシンガロングが最高。(フジロックのアクト最高だった!)
サビもキャッチ―でキラキラな感じはさすがレキシ。
一時期しばらくコレばっか聴いてた。モヤモヤやイライラしたら即「KATOKU」
浄化作用ありますのでおすすめ。


Phoenix / Ti amo

このアルバム全体的に色気ある。
MVは「Ti amo」だけど、個人的には「Fiore di latte」が好きです。

「J-Boy」とかキラキライントロからラップという流れが最高。
Phoenixが作る音楽って、過去の名盤「United」「wolfgang amadeus」とかもそうだけど独特で斬新。あと、いつ聴いても新しさがある。
こういう音や世界観って、日本人はなかなか作れないから不思議。
サマソニで来日するの楽しみすぎます。

こんなにセクシーな音と声なのに、ヴォーカルのトーマスマーズがどんどん太っていく・・・
昔かっこよかったのに小山田圭吾みたいになっていってる・・・











独特な世界観でポップさ極まり最高だな!!と思ったのが、

クリープハイプ / イト

良い意味でクリープハイプっぽくないというか、かなりポップでダンサブルなアレンジ。
シンセを入れたのはかなりチャレンジしたと思ったけど、
ここまでポップにしてもクリープハイプであると感じるのは、尾崎世界観の歌声が唯一無二だからじゃないかと。
Bメロの「だからいくら寄り添っても〜♪」の所とか、チャンチャンフー!のリズムでザ・J-POP。このリズムでこんなにダサくならないのすごい。
あとサビのカッティングが物凄く好き。

関係ないけどラジオで清水ミチコが尾崎世界観のモノマネをしていて、すごく似てます。



ダンスミュージックやエレクトロの潮流で、
再生ボタンを押した瞬間にドキドキしたのが、ねごとのアルバム。

ねごと / ETERNAL BEAT

BOOMBOOM SATTELIGHTSとLITEをプロデュース陣営に迎えたねごとのアルバム。
1曲目でびっくり。2曲目でウオオオオ!って感じで、
デジデジエレクトロ&スーパーカーを感じさせるような気持ち良いメロディ。
ねごとのメロディックな持ち味とデジタル感が組み合わさって凄く良いなと思いました。
これライブでどうやるんだろって観たくなった。ここまで突き抜けたエレクトロロックに挑戦してたら、今後出るフェスや対バンの幅も広がっていくのでは!?と期待。



ブームなエレクトロポップバンド界隈で突き抜けてるなと思ったのが、

LILI LIMIT / LAST SUPPER

エレクトロポップバンドって凄い増えててたくさん出てきてるけど、LILI LIMITのこの新曲は、ジャンルに収まらないJ-POP感がすごいなと感じました。

LILI LIMITは歌詞も独特で、物凄く日常を切り取っているのに表現や言い回しがありきたりじゃないというか、そこ拾うんか。みたいな歌詞を書くから驚く。
今作はやたら「食卓」「食べる」みたいな「食事」にまつわることが出てくるんだけど、タイトルが「LAST SUPPER(最後の晩餐)」で前作「a.k.a」の中のリード曲「kitchen」から繋がっているらしい。にくいね。
という事は次回作も繋がっていくのかなと期待しちゃう。

このインタビューとっても面白かったです。
LILILIMIT Interview@Spincoaster


続いて以外にもワンオク。
ONE OK ROCK / Ambitions


実は全然聴いてなかったワンオク。
正直、リンキンパークかマイケミやんけ。とずっと思っていて、今作もそう感じる所はあったんだけど。
リンキンにも並ぶような楽曲を日本語でやってて大勢の日本のギャルズの心を動かしてるのすごい。
この『Ambitions』は頭から終わりまで一本の映画を観たみたいな感覚になりました。
すげえわ、なめてました。謝りたい。そりゃリンキンに呼ばれるよ。
アミューズとか森進一とか関係なく聴いた方が良い。

ワンオクのTaka好きのギャルズが「Wherever you are」が一番良い曲〜歌ってほしい〜♡って言ってるのを耳にして、ワンオクの真髄はそこじゃねぇ!「Taking off」「We are」とかなのでは(ワンオクギャル怖いから小声)と思いました。演奏がうますぎ。

筆者はTakaと同じ1988年産まれです。年収の差が辛い。



クラムボンのepにも凄い曲が。
クラムボン/ タイムライン


この「タイムライン」も美しいんだけど
個人的に鳥肌止まらなかったのは、ライブレポにも書いた「nein nein」。

ミトさんが作詞作曲をしていて、ラップを意識してる感じがする歌詞がとても気になるので誰かインタビュー記事が読みたい・・・。
原田郁子さんが歌うラップ調のメロディ、本当にすごい。なんて表現すればいいのかわからない。
ライブでしか販売していないEPなので、友人に強制的に貸し出してます。聴きたい人、貸します。聴いて。マジで。

この作品、昨年出したEP以来のリリースな訳ですが、
それくらいじっくりかけて渾身の5曲を作っているということ。

クラムボンの音楽のやり方を見ていると、これがアーティストだなと思う。
メジャーレーベルでよくある「1年にシングルは○枚、アルバムは1枚リリースする契約」みたいなものに無理やり合わせるのではなくて、
自分たちが納得いくまで、音もジャケットも作り上げた渾身のものを発表するというスタイルは、音が届いた時にファンも納得がいくし、それでいいじゃんって思うんだよなぁ。


あとこれも好きです。
スチャダラパーとエゴラッピン/ミクロボーイとマクロガール

サビのメロディとフレーズがキャッチーで最高!と思いきや、
よくよく聴くとエゴラッピンはほとんど同じことしか言っていないという!!
フジロックでもやったんだけど、エゴラッピンは出てこなかった・・・残念。

スチャダラパーっていつ聴いても最高だよなぁ。楽しい。

あとこれはMVののんちゃんが超可愛い。
自撮りしててこんなに可愛くて許される女子見たことない!


スチャダラパーからのケンドリックラマーという
よくわかんないヒップホップ流れ行きます。

HUMBLE / Kendrick Lamar

ケンドリックのアルバム自体は前作の方が好きだけど、この曲とMV超カッコイイ。
まずイントロがずるい。
歌詞サイト見たらわかるのだけど、ケンドリック、リリックのはめ方が秀逸。この曲すげぇ。
フェスやクラブでDJがこれを流すと、外人が「My left stroke just went viral!!」で皆で歌うのがカッコイイなと思い、最近覚えました。

あと、ゲリラ的に街角の壁を「DAMN.」でジャックしたプロモーションもかっこいい。
コレ。


ケンドリックよりもグルーヴィーでダンス寄りでヘビロテしているのがドレイク大先生。
Drake / More Life


まだMV一本もあげてないので、Mura masaがカバーしたライブ映像載せときます。
余談ですが、このヴォーカルの方がちょっと下手で、音ずれてて微妙・・・。
気になる人はapple musicで本物を聴いて。
R&B好きな人にははまるとおもいます。
前作よりポップになった印象。あとは客演にSampha呼んでるあたりもカッコイイ。

私はDrakeおじさんが大好きなのですが、MVはなかなか作らないし、全然日本こないし、「 ドレイク 来日」で検索すると日本ハムのドレイク選手がいっぱい出てきて日本人であることを恨む。

それにしても結構コンスタントに曲作っててさすがです。
カニエは楽曲制作で山に籠る宣言した数週間後にキムと来日して青山にいるという、相変わらずな面白ニュースを提供してくれるのに!とにかく来日ライブが見たいよ・・・死ぬまでに。


上半期聴いた中で一番びっくりしたのが、世界で一番稼ぐDJことカルヴィンハリス。

Calvin Harris / Funk Wav Bounces Vol.1

Calvin Harrisとは世界で一番稼ぐDJなわけで、テイラースウィフトの元彼。
テイラーと別れて1か月後にテイラーに新彼が出来たニュースが流れた瞬間、ツイッターのテイラーのフォローを外す。という乙女な一面もあるカルヴィンハリス。

割とこれまでEDM寄り感あったじゃん・・・?
サマソニのヘッド発表されても、まぁ別に観なくてもいいや。と思ってました。

私が知らなかっただけ!?
いつのまにEDM感ごっそり抜けてる!
サマソニいいや、とか言ってたの撤回します。超観たい!
この作品は完全にファンクとブラックミュージック。
アルバムの音楽性を自在に操られるのはDJならでは、って感じだし、
真面目に分析すると「もうEDMでアゲるだけの音楽は終わった。」というメッセージなのかも。
そしてそのCalvin harrisをサマソニマリンのヘッドに置いてるというのはなるほど感。

EDMが台頭する時代は終了!!!パリピガールズは今すぐ頭の花を捨てるんだ!!!












フラッグの代わりに、「そば処」ののぼりを掲げようぜ!!
参考:フジロック2017でのMajor Lazer@WHITE STAGEより



続いて、問答無用のナンバーワンの2枚。今年の年間ベストに絶対入るやつ。

Thundercat / Drunk


これはマジで凄い。あとジャケのぶっ飛び具合。
ちなみに中のブックレットもかなりぶっ飛んでるので購入をおススメします。
かなりふざけてると思う。ノリで作ったとしか思えない。
CDを買う醍醐味ってこれだよね。

フジロックで一番楽しみにしていて、ヘッドライナーのビョークを諦めて観に行き大興奮!
大正解!マジでやばいやつだった。超人でしかなかった。
あと熊男みたいなドラムの人も凄かった。凄すぎて凹んだ。
すでにYoutubeにあげている人いたので貼ります。

もはやベースじゃないよ。ベースがこんなにメロディ出せるなんて。
右側にいるドラムの人、この映像で観ててもわかりますが本当に凄かった。
3曲目くらいでスティック折れて投げた。
そのあとも何本か折れちゃってて、周りのお客さんもドラムも凄かったな・・・と唖然。

ライブはライブで良かったんだけど、音源ではまた別の素晴らしさあって本当に傑作。
そしてお茶目で可愛い。
ちなみにジャケットデザインのTシャツ買いました。
慌てて買いに行ったのに全然売れ残ってた。あんなキャッチ―なTシャツ買わなきゃ損。


最後は環ROY史上の傑作だなと思ったアルバム。

環ROY / なぎ



ジャパニーズヒップホップが熱いのは確かなんだけど、
個人的には2年前とかのOTOGIBASHI'Sとか、SANABAGUN.くらいのが好きで、
それでも去年~今年にかけてヒップホップ勢は勢いが本当に凄い。
今年上半期はどれも良いけど、環ROYが圧勝だった。

良い意味でヒップホップがメインストリームに来たおかげで
エンタメ色が強くなった印象もあって、楽しいんだけど
環ROYはまるで逆に行ってた。

優しさとか繊細さとか難しさみたいな感情がたくさん詰まってる作品。
けてぃっくのインタビューが傑作でした。
この人、日本で一番日本語のことを考えてるんじゃないか。
日本語であることの可能性。環ROYが『なぎ』に込めたラッパーの在り方とは?


他にも、tricotの『3』もすごく自由な作品でカッコイイなと思ったし、toconomaの『NEW TOWN』は新しい一面が見えれてオリジナリティが前面に出た作品だと感じた。

書いていない作品にももちろん素敵な曲は死ぬほどあって、
その中でも特に聴いてドキドキした曲を選んだのだけど、
本当に素敵な曲に出会うと、ドキドキする感覚不思議だな。

まぁ言っても音楽や芸術はその人の好み、趣味嗜好でしかないのでご参考程度に。

ちなみに下半期すでに、ヘビロテしてるのは、mura masa、FINLANDS、トロイモワ、ネバヤンって感じです。


0 件のコメント:

コメントを投稿

SUPER SONIC 9/18

フジロックのブログが思いのほかたくさんの方々に読んでいただいて驚いています。 いろんな意見もあって個人的にも勉強になりました。中にはコロナ信じてない派の人からのコメントもあって、広まると色んな人が湧いてくるんだなと実感・・・。 東京戻ってきて2回PCR受けたけどどちらも陰性でした...